今になってわかる。

 自分は怒りを抱えて生きてきた。いろいろな人に、物事に対して不満を抱いていた。恨みとも言えるものを、長いこと。今もそれは消化不良を起こし続けているのだが。

 その理由ーそれは私が他人を愛せないこと、親から赤ちゃんの時から無条件に愛してもらえなかったから。

自己肯定感が極端に薄かった少女時代。

自己肯定感、それは確かなものとして人に宿るべき大切なもの。人間として生きていくのに不可欠のもの。

 いつも自分の中で弁解をしながら生きてきた。

自分の行動や態度に、問題点を探す癖があった。(自分の、親や他者から批判を受けるかもしれないと想像できる事柄、態度を探す癖)。

そしてそれに対しての弁解、言い訳が知らず知らず 頭の中をめぐっている。

「不安」である。

自分のままで、このままで生きていていいの?駄目なんじゃないの?という不安。

親に理不尽に叱られることが多かったからだ。どこにいてもおどおどと生きてきた。

他者から承認されていないという寂しさ。

 不安や寂しさには、怒りや恨みが内包されている。

それは自己破壊の威力をも持つのだ。今書いていて苦しくなっている。

                               (次回に続く)