猫の支配

   夏が終わる頃、十九歳になる猫がいる。

 彼に苦労させられていることが一つだけある。

  真夜中にすごい声をあげて起こすのである

 あ、もう一つある。吐くことだ。

  いけめんで小顔で好きなんだけど・・・

  夕食の用意をするようにと、呼びに来る。

 そして私は呼ばれるが、しばしリビングで床に座っていると、

 とっても可愛いことをしたの。裏になっている私の足の親指

 を、自分の前足の爪でカリカリしたのだ。

  人を支配しようとするのだが、かわいいでしょ。